2023.11.7

つながる

 

 

 

今読み進めている本のシリーズ.

磯崎新+篠山紀信 建築行脚シリーズ全12巻

 

住宅建築別冊 1980年

 

 

 

ある方から、もっと学べ、と叱咤をいただき、これまで、寺院は好きでよく訪れていたけれど、確かに学びが現代建築やモダニズムに偏っていたかもしれない、と気付くことに.

 

現在、古今東西の歴史を咀嚼中.

 

 

6年くらい前、優れた建築家の方にこの本の『排除の手法』という論考が素晴らしいとお勧めいただいて、建築行脚シリーズ5のルトロネ修道院だけ既読だったところ、ちょうどヤフオクで5以外のセットをみつけて手に入れました.

 

 

歴史を知っていくと、これまでよりも広い視点で世界を俯瞰できるようになるのではという予感と実感があります.

人、歴史、造形物、美術品、信仰、世界広しといえども共通する部分があったり、やはり人の営みはつながっていて、どこかに収斂されていく感覚があったり.

 

 

本を読んでいると、今年お亡くなりになった、若かりし頃の磯崎さんの声が聴こえてくるよう.

 

住宅建築の別冊 床の間 では、要所の論考を吉田桂二さんがかかれていました.

 

独立した初年度、吉田さんの木造塾に習っていて、吉田さんを驚かせたくてこねくり回したプランを提出していた僕に辛辣な言葉で指導をいただいていたことも思い出します.

 

吉田さんも今は僕たちと同じ生の世にはいないけれど、本を通して言葉が聴こえてくるようです.

 

最近、もしかしたら時間というものは概念であり、存在しないのでは、と思うことがあります.

 

この本を読んでいて、特にまたその思いが湧いてきます.

 

本は時間を超える.人から人に伝えるということ.建築でも、造形物でも、本でも、ひとは生物学的な生の時間の重なりが無くてもつながっているのだと思います.

 

 

歴史も、現代も、まだ見ぬこと、また見ていたけれどきちんと見れていなかったこと、から多くのことを学んでいきたい.

 

 

 

 

 

 

 

追伸

 

 

昨日、滋賀県立美術館で今日から展示している『窓計画展』の設営に行ってきました.

出展者それぞれの方の作品がスゴイ熱量で、これはかなりいい展覧会だ・・・と思いました.

 

設営の最後、輪になって集ったミーティングで、発起人の石山修武さんが

 

『欠点もたくさんあるけれど、それを上回るいい展示だと思います.』

少し笑いながら『これは、僕の最後の教育だ』

と言葉をくださったのが嬉しかったです。

 

 

『お前をほめてるわけじゃないぞ!』と私に・・・.

 

 

こわい、、、です.

 

 

 

窓計画展、お時間許されましたら是非お越しください.

 

 

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