2014.1.12

永遠のゼロ

妻と二人で映画に行ってきました。
 
 
イメージ 1
 
 
 
永遠のゼロ
 
 
 
 
数年前、高校ボクシング部の物語  BOX!  で大感動をした百田さんによる名作小説の映画化。
 
 
 
 
素晴らしい映画でした。
 
 
 
 
キナ臭い今の情勢の中、こういった戦争の映画が話題になることは、ある意味デリケートな部分に干渉しているのかもしれない。
 
 
でも、断じて言います。
 
この映画は絶対に戦争万歳な短絡的なお話じゃない。
 
 
内容に絡んでくるのでここには記入しませんが、劇中にて戦争と平和と自分の思想についてものすごく納得できる言葉がありました。出会えてよかった。
 
 
戦争は良くない。軍国主義化ももちろん反対。
 
他国の脅威、そのための対策としての武装化よりも、人間は分かり合えるものと信じることからしか平和は生まれないと思う。
 
 
正直、数年前の僕は戦争を仕掛けられた時に対抗できるように、日本ももっと武装化するべきだと思っていた時期もありました。
 
でも、それから尊敬する先輩たちと話していくなかで、
 
 
『愛国心と戦争賛成はイコールじゃない。』
 
 
『戦争賛成な人たちは、自分の子供を戦地に行かせれるのか?』
 
 
などの言葉に自分自身心底納得し、今は戦争絶対反対派です。
 
 
以前は戦争反対と口にすることは、戦争でその身を犠牲にされた先人たちへの冒涜と思ってしまっていましたが、そうではないことをこの映画でも教えてくれています。
 
当時の情勢上、起こってしまった戦争の中で、僕たちに生をつないでくれた先人たちへの感謝。
 
よく、今の日本を見たら当時の方はなんというだろう、という言葉を耳にしますが、
当時と同じ時代を繰り返すことが先人たちへの感謝ではないと思います。絶対に。
 
今の社会が悪いのではなく、歴史を知らない僕たちが悪いのでもなく、知ってるから偉いのでもなく、
 
誰のせいにするでもなく、へりくだらず、
 
 
今をしっかり生きる事。
 
 
これが先人への恩返しだと、今強く思います。
 
 
 
イメージ 2
 
 
 
僕の本棚。最上部には祖父の形見の戦時中の資料が並びます。
その横のさしがねの本と入母屋の工法は大工だった叔父の形見です。
 
 
歴史は変わる。そして良くも悪くも塗り替えられる。
 
でも忘れちゃいけない。
 
知っているから偉いのでもなく、と書きましたが、時代を紡ぐことは
 
後世の世代の責任と義務でもあるとも思います。
 
 
今をありがとう。
 
 
 
 
 
 
ヨネダ設計舎ホームページURL http://www.yonedasekkeisha.com
                    米田雅樹 三重県 建築設計事務所