2015.3.2

三重ワンダーランド

 
イメージ 1
 
 
 
 
 
2015/3/1  昨日 出版された、
 
田山湖雪さんの写真作品集
 
 
三重ワンダーランド
 
 
を手に入れました.
 
 
静岡出身 三重在住の写真家が三重からの旅立ちの機会に、三重の世界と時間を、美しい言の葉とともに編まれています.
 
 
まず、シルバープリントの写真たちの美しさ.
 
単に写実的で記録的ではなく、この美しさからはまた違う位相を感じます.
 
風景や時間を記号化する、と作家は言います.
 
さらに、それもさることながら、作品の世界に入っていると、不思議な感情と感覚を呼び起こされます.
 
例えば、三重にいながらも自分が未だ立ったことのない場所を写した写真からも、不思議な故郷の体温と時間の記憶を感じます.
 
 
写真を通じて、ひとのなかに記憶や時間が顕れる不思議な感覚.
 
 
画中の幼児に、自然と幼い自分を見ていたり、ハットをかぶった男性に、なぜだかあったことのない年齢の祖父を感じたりします.
 
 
 
懐かしくて、儚い.
 
でもあたたかくて、ちかくに感じる.
 
とても心地よい.
 
 
 
しかしそれは、決して郷土に住む者のノスタルジーだけではなく、ひとの心のなかにある感じることと関係のある、根源的なところに働きかける力のように感じました.
 
今度お会いした際に、なぜモノクロームの作品を撮られるのか、の訳をお聞きしようと思っていましたが、作品集を閉じた時、なんとなく、自分の中で分かった気がします.
 
僕はこの先何回もこの作品集を開いていくんだと思います.
 
過去ばかりでなく、例えば自分に孫が出来た時、この頁を開いてあげたいとも想像しました.
 
 
 
 
 
2015/3/18   -   3/24 三重県津市 VOLVOXにて個展が開催されます.
 
3/21には作家さんのトークイベントがあるようで、今から楽しみです.