2023.3.23
旅日記2日目
21:30 フランクフルトで乗り継いで、アムステルダム スキポール空港に到着.
この日は空港近くのホテルで宿泊し、翌早朝、出発.
オランダはこの日だけの予定だったので、せっかくなので早起きして、この日の第一目的地のゴッホ美術館と国立美術館まで小雨の中約10キロ歩くことに.
久しぶりに背負った20キロあるバックパックが肩に食い込むも、旅をしている感じがして異国の空気が心地よく.
整った街並み.景観はみんなの財産だと、文化レベルで浸透していると思いました.
町が大きな敷地で、その中に個々の部屋という単位の家があるような印象.
成熟した街路樹が気持ちよく、日が明けるにつれて鳥の声.
日本のイソヒヨドリによく似た声も.
町のそこここに、こんな落ち葉を集めた場所があり、みんなでみんなの住む環境を整えている感じがいいなぁ、と.
目的地が近くなり、だんだんと街に.
商業施設、どのお店も景観は統一されながらも、内装で空間をつくっている.
内部の照明がセンスが良く、光量を抑えた店内にアクセントの器具で美しい雰囲気をつくっていました.
目的地のちかく、MVRDVが設計したエルメスへ.
景観規制の煉瓦ばりを、緩和されているガラスの使用で解いた建築.
美しい知性、意匠.
ゴッホ美術館の前の現代美術館.さすがの格闘技大国オランダ.この大きな軒下でミットうちの練習をする選手とトレーナーの姿も.
黒川紀章さん設計のゴッホ美術館でゴッホに会ったあと、
(ゴッホが今仁君に見えてきたので、ゴッホのお土産を)
国立美術館へフェルメールに会いに行きました.
歴史と現代がつながっていることを、今の時間を生きる私たちが感じることができる建築の受け継ぎ方.時間の受け継ぎ方を都市から感じる街でした.
過密スケジュールの中、約50キロ移動し、ユトレヒトへ
今回の旅をオランダから入った理由が、この建物に会いに来ることでした.
シュレーダー邸 ヘリット・リートフェルト 1924年竣工
デ・ステイルを代表する建築で、家具職人出自の建築家リートフェルトの代表作です.
3人の子供と夫人が住む住まい.天井まである建具で空間を4分割したり、大きな一部屋にしたり.
窓もフルオープンになったり、ギミックな設計が、ひとりよがりなギミックの自己満足に陥らず、空間の創造と響き合う.
また、家具からモノ作りに入った人だからこそ生まれてくる形でもあるのではと、作り手とその人自身の生い立ち、バックボーンとの関係に思いを馳せました.
建築設計は設計する人の感覚がカタチになる.
その形を養ってきたもの、養っている背景の大切さを感じます.
設計に限らず、それは人それぞれ.
全てのことはつながっているのだと自覚的にならねば、と思いました.
この日一日で果たしてまわれるだろうか・・・と思いつつも、幸い無事この日の最終目的建築 クレラーミュラー美術館へ.
広大な森に建つ美術館.
訪れたかったこの建物、リートフェルトパビリオンという建築でした.
回廊の柱の置き方をグリッド上に均等に配置するのではなく、ズレを生じさせることによって屋外展示されている現代彫刻との応答、森の環境との浸透性が生まれています.
アムステルダムに一旦戻り、駅へ.
オランダをあとに南下し、ケルンに向かいます.
この日は満月.
3時間でケルンにつくはずが、電車遅延.1時間遅れてケルン駅に到着.
なんとなく、中東の香りがする安宿へ.
旅2日目の疲れを共同シャワーで洗い流し3日目へ
つづきます
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