2011.5.2
明日の神話に原発の落書
渋谷駅にある岡本太郎の代表作明日の神話に落書きがあったらしい。
落書きと言っても直接描くのではなく、壁画の右下の絵のない部分に原発らしきもの4機と黒煙を描いた板状のモノを貼っている。
著名な人の作品にのっかってメッセージを発信するのは図々しいとも思うけど、ニュースで報道されているように『悪質な』イタズラとは僕は思えない。どこか謙虚さがある気がする。
まず、作品を傷めないようにとの配慮がうかがえる。
太郎氏の画調を真似ている。
被災地の方の気持ちを踏みにじるような気持ちで描かれたのではないと思う。
明日の神話は水爆に苦しむ人間がその炎から立ち上がる姿を描いた作品。
広島・長崎・第五福竜丸・えひめ丸事件・・・世界で唯一(おそらく)原子爆弾を落とされた国で起こっている今。
恩恵を受けてのうのうとパソコンして言えた口ではないけど、今の社会を太郎さんが見たらなんと言うだろう。
この黒い煙の目が泣いているように見える。