2010.10.3
社員旅行
2日間、会社の社員旅行で香川県・直島の旅に行ってきました。
直島は瀬戸内の島々の内の一つで数々のアーティストが島全体に作品を散りばめています。近くの島々も同様の状況で、ちょうど今芸術祭を開催している所なので観光客で賑わっています。
この走りは昔の香川県の別名芸術知事と呼ばれた金子知事が日本一小さい香川にイサムノグチ・流政之・ジョージナカシマ達を県に呼び、工房を提供し、世界への発信の地とした事が始まりとジョージ記念館の館長に教えて頂きました。時を越え、こんなに観光客で賑わうプロジェクトの構想を抱かれるなんて、すごい政治家です!!
直島では家プロジェクトという島に元々あった建物・古民家とアートを融合させた大きな作品達が散りばめられています。写真は銭湯とはいしゃです。
建築とアート、まとめる事と自由奔放さ、固定観念と発想、について考えさせられました。カテゴリーの枠の常識に囚われず、自由な目を持つ事の大切さを考えましたが、まだまだ勉強途中の自分はまとめる努力をせずにぶっ飛び系に傾倒してしまうとヤバイと直感しました。
泊まったところはベネッセのオーバル。。。学生時代に憧れた場所です。(社長様ありがとうございます。お仕事頑張ります!!)
安藤忠雄さんの設計で、形状は楕円形の真ん中に水盤を設け、周囲に客室を配してあります。屋根は緑化してあって自然に埋没した様な建築となっています。安藤さんはコンクリートの無機質さや、荒々しさ、住む人が戦う建築などを悪い方に揶揄されますが、人工構築物の象徴であるコンクリートで空間を創る事で、自然、緑・風・水・光が対比的にハッキリ浮き出し、ヒトが五感で自然の色を感じる世界を創っていると思います。黒前の白、光と影、あまねく補色の様に。そしてそれらの作品群はやはり自然建築の師、石井修さんの影響がはっきり出ていると思うのです。
体験を蓄積し、咀嚼し、いつか自分からにじみ出てくるように。
毎日が流れる中、憧れた場所たちに会いに行く。想像と体感がオーバーラップしながら、常に時間と道は繋がっている事を感じる。歩めば進む。着くはどうかはわからない。