2017.3.2

積層/分節/細部

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先月、街を歩いていて目にとまったたてものの部分.
1階の角.
高層のたてものの最下層の隅だからなのか、大きな柱.
上層の建物の角からはみでる.
このはみだし具合と、各層の取合い、(タイルとボーダーの反復、最下層ボーダー、充填モルタル、黒い隅柱(途中に四角いふくらみあり))
がなんとも魅力的だった.
意図的、と偶然?の産物的な納まり.
どこかスカルパみたい.
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特に学生の頃は、透明性のあるシンプルな建築こそが現代建築、と思っていた時期もあったけれど、要素を重ねることで生まれる魅力であったり、均質な一面を分節することであらわれる形や力、美しさが見えてきたこの頃.
(それらはシンプルな建物にも、目立たないように潜んでいるのだけれど)
このケースでは、間に充填されたモルタルがなんともいい感じに、上階と1階柱の両者を調停していると思うのです.
そして、この塗装のはがれ具合、年月を経たやれ具合がまた良い.