2023.7.8

春日町のリノベーションお引渡し

　

　

松阪市春日町のリノベーション、お引渡しをしました．

　

　

もともと下宿を営まれていた住まいを譲り受け、ご夫婦の住まいにリノベーション．

（建主さんのお母様も女学生時代、こちらでお世話になっていたそうです！）

　

　

公園に面する立地．電車のような塀でマスクし、相互のプライバシーと住まいの中からのviewを調整しました．

　

　

　

　

　

　

　

テレビや映画鑑賞がお好きで、たくさんのアメコミ系のぬいぐるみやポスターをお持ちの住まい手さんで、今回のリノベーションは既存の日本家屋をそれらの世界観に寄せたり、ペインティングしたりしました．

　

　

　

　

現場打合せ時にアメコミ系ポスターの配色からハンティングした玄関の緑．

　

天井も金色に塗りまして、絶妙にマッチ！

　

　

　

　

　

こちらはテレビを見る際の特等席．ソファの小上がり．

　

　

　

　

　

柱たちが領域をつくる．

　

神社の鳥居の結界のように、柱の領域性に今回もお世話になりました．

　

　

　

お料理が趣味のご夫婦．PLANを横断する大きなキッチン＆テーブル．

　

　

こちらはご主人さんのご実家に立っていたケヤキを神主さんをお呼びし、ご祈祷のあと伐採した材を今回のリノベーションのために乾燥し、使用しました．

　

　

　

特に、既存家屋の各部屋の天井が特徴的なデザインだったので、それらを活かしながら、場所を規定していきました．

　

　

同じ一枚のページ（空間）の上でありながら目線（居場所）を移動していくとシーン（居心地）が切り替わる漫画のコマ割りのような住まいになりました．

　

　

　

　

　

個人的にお気に入りの既存手掛け　と、塗装職人中森君に塗ってもらった戸のカラーの組み合わせ．

　

　

　

どこからどこまで手を入れたかわからなくなってくるくらいのラフなミックス感．

　

　

これを感じて、個人的に成功したな・・・と思いました．

　

　

Hさんご夫婦、ありがとうございました！

　

　

工事は担当してくださったよしおか建築工房　吉岡さんに大変お世話になりました．

重ねて、ありがとうございます．

　

　

最近リノベーションのProjectが続いて思ったこと．

　

住まいは住まい手さんとの話の中で最終の形や佇まいが生まれてきます．

その中でもリノベーションは特に、建主さんの人生観に加えて、その建物がもともと持っていた空気感がそれぞれの完成の形に影響を与えるなぁ、、、と思った次第です．

　

　

しかしながらリノベーションの場合はその建物を選ばれたこと、それこそがその建主さんの人生観とセンスの投影でもあると同時に思いました．

　

その中で我々と感性を交え、つくっていくこと．

　

やっぱり建築はおもしろいです．

　

　

僕の前職からお世話になっているご主人さんのお兄様Hさん．ご推薦くださいましてありがとうございました．

　

　

　

　

　

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