2014.3.1

談談妄想

 
『談談妄想』  著・谷尻誠
 
 
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を読みました。
 
 
住宅雑誌モダンリビングの連載で、建築家谷尻誠氏が、様々な業界のスター達と懇談し、色んな個性を持つ相手から引き出した要望をもとにその人ならではの夢の住宅を提案するという内容です。
 
提案されるイメージも美しいグラフィックで、眺めていても楽しい本でした。
 
この本は、建築を囲われた専門分野で閉鎖的にするのではなく、もっとたくさんの方に建築の面白さを伝えたいとの想いから、書店で「建築専門コーナーに並ばない建築本」をコンセプトにしています。
 
料理界、パティシェ、デザイン、芸能、編集者、茶道家、DJ、スポーツ選手・・・等々、対談の相手も様々です。
 
 
若くしてたくさんの実績を持ち、様々な切り口で建築をつくられている著者さんらしい、斬新な発想の夢の建築が詰まった本です。
 
 
 
ただ、読んでいて思った事。
 
発想と切り口。
 
 
特に自分の思考回路上、発想から建築アイデアを練っていくことが多いですが、
 
「普通のものを普通に美しくする」
 
ことができた上での発想が重要だと思いました。
 
発想だけに依存したカタチは破綻してしまうし、魅力を持たせることも難しいと思うので、こちらも日々磨いていくことが必要だと思います。
 
 
もちろん著者さんは、美しくて + 素晴らしい発想 の建築をつくられています。
 
確かにこの本は、専門書ではなく、娯楽誌を読むような感覚で楽しく読める本でした。
 
 
なので僕の本棚でも、建築本コーナーではないところに並べるとします。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヨネダ設計舎ホームページURL http://www.yonedasekkeisha.com
                    米田雅樹 三重県 建築設計事務所