2021.1.29

魂の図面

 

 

 

 

 

 

内藤廣さんの設計図集を読み終えた.

 

 

海の博物館から始まる内藤さんの事務所がこれまで設計された建築を矩計断面をメインにまとめられた本.

 

 

すごい、、、エネルギー、労力、魂...

 

 

集成材と構造を解くデザインは、そのプロジェクトごとのアイデアではなく、内藤さんが考えてきたことの連続線上だからこそそれぞれのプロジェクトで生まれ出てきた形式なのだと思い知る.

 

 

改めて、自分たちの設計の思考を深めること、考え続けること、発展させていくこと、

 

そして、一期一会、縁あって一緒に仕事をすることになった依頼者、共働者、チームと対話し、輪を大切にすること.

 

 

この大切さを教えていただいた.

 

 

 

2年前、海の博物館を建てられた大種建設の棟梁大種さんと、海の博物館でお話をさせていただく機会があって、

 

当時のことを振り返って話されていたことを思い出した.

 

 

海の博物館 | ヨネダ設計舎のブログ (ameblo.jp)

↑20190419

 

 

「予算ない、図面もきちっとしとる.これはやっかいな事務所やでー、・・・これはやるしかない!と思った.」

 

「予算がまったくなかったらあかんけど、80%ある、とかやったらその分俺らが夜まで働いたらいい.あの当時、夜、仕事終わると灯りがなんにもなくて、星空がきれいやった.」

 

「この博物館のメンテナンスを俺、ボランティアでやってて、なんでそんなことするんや、っていう人もおるけど、おれはやりたいからやっとる、って言うんや.」

 

 

職人、つくり手の魂、情熱を動かす力のある設計だったんだな、と、そして建物が今でも愛されているんだな、と思った.

 

そして紙の設計図を現実の建物に組み上げられた大種さんの技、魂.

 

こんな素晴らしいこと.

 

 

 

 

不易流行

 

「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」

 

松尾芭蕉

 

 

 

 

歴史から学び、我々の思考もそこに溶かして設計していきたい.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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