2020.5.24

20200524

 

 

 

 

27歳、夜学2年の就職活動の時期、建設業界の労働環境、大企業と比較した労働条件を知り、悲観した同級生たちが、

建築に夢がない、未来がない、安い、安定がない、と言ったときに、

 

「いろんな選択肢がある中で、自分が選んだ以上、自分の人生は建築を通して成長していきたいと思っている」と跳ね返したことがありました。

もちろん同級生は、なにこいつ、と思ったに違いありませんが、おもいかえすと、その時やっぱり僕は建築に夢を見ていたし、自分も不安で、ひっぱられないために反発心と、自分を奮い立たせるためにその言葉を出したのだと思います。

 

 

建築設計事務所を開設して6年半が経ちました。

 

 

毎日色んなことに出会い、考え、気付きを頂いています。

 

 

真摯に受け止めなければいけない言葉も、うれしいことも、踏ん張らないといけないことも、すべてがつながりながら。

 

 

僕はかれこれ7年くらい毎日かかさず糸井重里さんのほぼ日のエッセイを読んでいます。

 

 

どれくらい糸井さんの言葉に栄養をもらって、時に背筋を伸ばしてもらって、そして励ましをいただいただろうか。

 

 

20200518のほぼにちに イトイさんが趣味のジャムつくりから思ったことをかかれていて

 

 

 

 

”ものをつくるとは、時間を捧げるということだ”

 

 

”「時間をささげる」気があると、うまくいく。”

 

 

”「いのち」とは、すなわち「時間」のことだとも思うのだ”

 

 

 

はっとしました。

 

 

 

僕は設計士で、実際にものをつくれません。

 

その紙に描かれたインクから実際のものにしてくれるのは数々の職人さんであり、依頼者の気持ち、信頼です。

 

 

職人さんのいのちの時間を捧げてくださっているのだと、いまさらながら改めて・・・。

 

 

ある朝、現場に行くとたくさんの工程の職人さんたちが自分の人生で培ってこられた技をそこに投入してくれている光景を見て、

 

自分の設計という行いの責任、自分の職責をもっと真剣に考えなければ、と思いました。

 

現場が佳境になると、小さなお子さんがみえる方も日曜日も現場に出てきてくれています。

 

時間をささげる ということを今一度真剣に考え、想像力を働かせ、自分自身、各プロジェクトを一緒につくってくださっている方々に恥じない時間のささげかたをしないと と思います。

 

 

どんな仕事でもそう。それは報酬の多寡ではないし、計画面積の大きい小さいでもない。

 

だからこそ、仕事を請ける、ということの重大さを考えなければいけない。

 

全てのプロジェクトでそう。今後、この気付きを噛みしめ、忘れない。

 

 

 

僕の好きな言葉のひとつであり、信じていること。

 

『すべてのことはベストタイミングでおこっている』

 

ほんとに、自分が考えている時って、世界がシンクロします。

 

 

 

現場の帰り道、久しぶりに好きな場所、長太の大楠に立ち寄りました。

 

 

 

 

 

 

 

2006年、夜学に行く直前、この樹に挨拶しに来た時の写真。

 

 

 

あれから14年半。有難いことに、いま、実際に僕に建築設計を任せてくださる依頼者さんがいて、一緒につくってくれるスタッフがいて、力を貸してくださる工務店さん、職人さんがいて、もちろん当時とは違った責任も感じながら、単純に建築が好き、というと少し恥ずかしい年代になってきたけれど、やっぱり僕は建築にドキドキしているし、自分が良いと思う建築をつくっていきたい。

 

 

ありがとうございます。

で、    やっぱり建築が好きだな。

 

 

 

 

 

しばらくblog更新を怠っていましたが、色んな所で、こんな僕のつぶやきを見てくださっているお言葉をいただき、、、

恥ずかしくもうれしかったです。ありがとうございます。これからもその時々を綴っていきたいと思います。

 

 

 

僕にとって建築は生業であり、人生の修行であり、そして喜びです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨネダ設計舎ホームページURL 

http://www.yonedasekkeisha.com/