2014.1.22
ジョルジョデキリコ
志摩の海沿いの街を歩きました。
この辺りは台風が強烈なので鉄筋コンクリートの建物がたくさん並び、独特の町並みを形成しています。
こんな光景に出合いました。
どこかで見たことがあるような、と思い出すと、
ジョルジョデキリコの世界です。
線が抽象化された鉄筋コンクリートの持つ独特の雰囲気。
ジョルジョデキリコは、既視感があるような、どこか懐かしいような不思議な世界を描いて注目された画家ですが、逆に、既存の街から絵を思い出すという不思議なデジャブになりました。
ちなみに、僕の好きなの写真家さん、中里和人さんもキリコの世界観になぞらえて街を撮った写真集を出されています。すごく好きな一冊です。
この写真集、理由はわかりませんが、眺めていると自分の中の懐かしさを呼び起こします。
僕はこの写真集を見ているとなぜか、
小学生の頃の秋くらい。夕方家に帰って、傾いた日の色がさす台所でストーブに当たり、当時のテレビ番組の音が聞こえてくるシーンを思い出します。
故郷の郷愁。時代の郷愁。。。
ヨネダ設計舎ホームページURL http://www.yonedasekkeisha.com
米田雅樹 三重県 建築設計事務所