2014.2.9

UHOUSE

 
昨日、一昨日と岡山県へ出張に行ってきました。
 
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金曜日の夜に到着した時は、みぞれが降っていましたが、翌朝起きると真っ白の世界。
 
帰り道、高速道路が通行止めになってしまい大変でしたが、
 
倉敷の特徴であるなまこ壁の街並みと、雪の白の景色はとても美しく、この風景と出会えて良かったです。
 
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倉敷の街を歩くのは今回がはじめてでした。
 
上記の写真は美観地区であり、倉敷の伝統的な街並みが広範囲で守られています。
 
驚いたこと。通常、このような河川の脇にはどうしても手摺がつきますが、倉敷の街並みは、ここも壊さず、手摺無しで景観を保っています。 
 
 
 
 
 
一昨日のブログでもかかさせて頂きましたが、今回の出張の一番の目的は、
 
『この建築の核となる、あるものに会いに行く事』
 
でした。
 
 
そのあるもの、とは、なんと、陶芸家、造形作家の第一人者 内田鋼一氏の大壺。
 
 
クライアント様は内田氏の熱烈なファンであり、全国各地で開催される個展にはいつも朝早くから並び、一番のりで会場入りされる方であり、今回、心の底からの本当の熱意を持って、大壺制作を先生にお願いされたところ、お応え頂けたそうです。
 
 
そして、大壺を制作頂けるお応えを頂けたことから、『大壺を中心とした家づくり』を決意されました。
 
 
今回、私もご一緒させていただき、岡山県倉敷市にある工房ikukoさんで開催されている個展の作品たちを拝見してきました。
 
 
畏れ多くも、私が持参した建築模型を見ながら、先生直々に大壺の見せ方、背景の素材など様々なアドバイスを頂き、光栄の極みです。
 
 
プランは、現在母屋が建つ南側の庭に建物を配置し、既存樹木2本をかわしながらも、同時に建物に取り込んでいくような建築を計画しています。
 
既存樹木のある光庭は、ある時は大壺の背景となり、またある時は季節、時間によって刻々と変化する光を受け止め、空間に表情を与える重要な要素ともなります。
 
2本の既存樹木を結んだ仮想ライン上に大壺を配置し、大壺を中心に室内から両方向に開く境界を透明化する事で、樹木が受け止める自然の変化や美しさが空間内に溶け、大壺と共鳴するような空間となる事を目指します。
 
 
 
 
 
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今回、私の事務所に一緒に帰ってきた器です。
 
美しいですね。。。
 
 
 
 
私事ですが、自分を見つめ直し、気を引き締める為に10年ぶりに頭を丸めました。
 
当然ですが、現在、私に設計をご依頼いただいている全ての案件、全身全霊、設計させていただきます。
 
 
 
 
ヨネダ設計舎ホームページURL http://www.yonedasekkeisha.com
                    米田雅樹 三重県 建築設計事務所